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10%の里親 中途半端な親の愛情は子供の為になるの?

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 いきなりにわか知識で語ってみたいと思います。
 俗に戦国時代と呼ばれた頃、武士の家系というものは純粋な血脈よりも家を重視する傾向にあったそうです。自分達の家が後世まで残るように立派な跡継ぎが必要とされていました。
 ですが、今も昔も子供ができなかったり、子供が生まれてすぐに亡くなってしまうことがありますので、跡継ぎというのも中々大変な話だったそうですね。
 だから、昔の人たちは他の家から養子をもらって、その子に自分達の家系を存続してもらおうと育て上げたりしてきました。

 昔の日本は養子を迎えるに抵抗はありませんでした。一番に考えることがお家存続だったからです。


 では今の日本はどうでしょうか? 今の日本には養子縁組や里親制度というものがありますね。

 養子縁組は養子縁組を希望する家の子供になることで親権が育ての親に渡りますが、里親は親が何かしらの理由で子供を育てることができないときに、一時的に他の家庭内で子供を育ててもらうもので、親権は産みの親に残ったままになります。

 この二つの制度は多くの世界に存在するもので、日本だけが特別持っているものでないことは皆さんご存知の通りですね。
 そして、日本の里親や養子縁組で育てられている子供たちの割合が低いこともニュースやドキュメンタリー番組で取り上げられていますね。

 わずか12%。

 日本で親元から離れて、里親の元で暮らしている子供の割合です。

 けっこう多いじゃないですか。

 あんがいすくないですね。

 そのほかにも色々な感想があると思います。
 この12%という数字は経済協力開発機構に所属している中で他国と比べると非常に低い数字となっています。
 オーストラリアでは親元から離れた子供の93.5%は里親の元で暮らしています。米国では77%、英国は71.7%、韓国でも43.6%とおい数値の中で日本はたったの一割という結果なのです。

 どうしてかというと、日本では親元から離れた9割の子供が児童養護施設に預けられているからです。ああ、じゃあ国がちゃんとフォローできているんですね、なんてことではありません。
 国が児童養護施設にとても力を入れているからではなく、児童相談所が子供を児童養護施設に入れたがるからなのです。

 児童相談所の優先はあくまで実の親であって、里親や養子縁組、子供ではありません。いくら里親希望の方が手を挙げても、親の意見を取り入れてしまいます。また、時間もかかるし気も遣う養子縁組や里親制度を避けたいと思っているようです。

 後は利益も関係しているようです。児童養護施設は入所している子供の数によって措置費が支給されるらしいので、施設としては子どもが欲しいのかもしれません。

 問題は施設だけのことではありません。
 実の親もまた子供を里親や養子縁組を拒否しているようなのです。

 自分で生んだ子なのだから、他の人に育ててもらいたくない。

 いつかはきちんと迎えに行くから、里親に出したくない。

 など、親としての愛情を感じることのできる理由なのですが、この愛情が子供にとっては問題になります。
 人格形成など重要な時期に親の意向によって施設暮らしをする子供たち。親はいつも自分達のところへ来てくれないし、場合によっては年に数回しか来てくれない。施設の職員は複数の子供を受け持つので、子供たち全員にたっぷりと愛情を注ぐことなんてできません。子供たちは親の愛情を得ることができずに成長していくしかないのです。
 こうなると子供は被害者です。

 自分で育てるのは無理だけど、手放すのは嫌だ。

 子供を育てることのできない親の愛情は一方的な愛情なのかもしれません。子供に愛情を持っているからこそ身を切る思いで里親や養子縁組を選ぶべきだと思います。里親の元ならば施設とは違って子供たちにきちんと愛情を与えることができるのですから。

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